南北ハングル語(朝鮮語)の違い
朝鮮半島は、元々南北統一が成されていたので、言語も「朝鮮語」であり、
韓国で「朝鮮語」という単語を使っても、間違いではありません。
但し、南朝鮮の人たちは、「自分たちは韓国人である」という意識が強く、
あまり「朝鮮人」という気がしていないのが現状です。
だから、自分たちの話す言葉は、「韓国語」や「ハングル語」という風に
表現します。
勿論、これらの単語は北朝鮮には存在しません。
また、北朝鮮語と韓国語の双方を指す表現では、「ウリマル(私たちの言葉)」や
「グックゴ(国語)」という言葉があります。
この言葉なら、南北共通に使うことができます。
さて、南北朝鮮の言葉が元は同じであっても、現在は少しずつ言い回しや単語に
違いが出てきています。
日本でも、東京と大阪の言葉の違いは随分ありますが、朝鮮半島も、長年の
分断の歴史で、北と南の言葉に差が生じてきました。
簡単な例を挙げると、元々の朝鮮語で「ら行」の発音に当たるものが、
韓国語では子音の部分が取れて、「あ行」の発音になります。
朝鮮半島には「李」という苗字の方が多いのですが、この苗字は、北では「リ」、
南では「イ」と発音されています。
但し、韓国のパスポートでは、李さんは「Leeさん」であり、決して「Eeさん」
とは表記されません。
これは、発音事態が韓国独自のものになっても、表記上では正しい発音「Lee」の
ほうを採用している、ということだと思います。
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